暑い夏も過ぎて涼しくなってきて秋を感じる季節。
冬に向けてスキンケア対策をしようと鏡を見ると、「何となく毛穴が目立ってる?」と感じたことはありませんか。
毛穴ケア対策といっても、毛穴の皮脂詰まりをとるケアばかり行っていては間違った対策となります。
毛穴ケアのポイントは、潤いある肌を保ち、ふっくらさせるためのケアとなります。
秋は毛穴が目立ちやすくなるのか?
秋になり日差しも柔らかくなり涼しくなったのに、毛穴が目立つようになるのは不思議です。
毛穴が目立つ原因はいくつかありますが夏の期間に、
・皮脂を多く分泌して毛穴を広げてしまった
・強い紫外線によって酸化が進み、肌の奥のコラーゲンがキズついて弱り弾力を失っい毛穴が開いて見える
・皮脂分泌量が増えて皮脂が詰まりやすくなったり、その皮脂に汚れやメラニン色素がからまって黒く見えてしまっている
このように特に季節の変わり目は、大半の女性の毛穴が目立ちやすい時期でもあります。
では、この状態をどのように毛穴ケアすれば良いのかを見ていきましょう。
やり過ぎに注意なのは汚れを落とすケア
毛穴ケアをする際、絶対にやめたほうが良いことですが、
- お肌に毛穴の開きが気になっても、スクラブをしたり拭きとりタイプの除去をやり過ぎる
- 鼻などに黒ずみがハッキリと見えていて「こする」ケアは肌にとって大きな負担になります。
- 除去ケアを週に1~2回の頻度程度なら良いと思います。
また頬の柔らかい部分に毛穴ケアは、よりひどくなることもあります。
アラフォー肌に毛穴ケアは、女性ホルモンの減少など要因があります。
・お肌のバリヤ機能も十分に機能しなくなっり保湿が失われること、皮脂の分泌が少なくなる
お肌が大きく変化し始めるアラフォーは、毛穴ケアのやり過ぎは禁物と覚えておきましょう。
アラフォーの正しい毛穴ケアとは?
まず「強くこすらないこと」が重要となります。
毛穴ケアを行う場合、酵素の入った洗顔パウダーや、肌に乗せてしばらくしたら洗い流すだけがベストです。
強くこすらなくてすむタイプのスキンケアでも良いです。
酵素洗顔
お肌の角質や角栓の70%はケラチンと呼ばれるたんぱく質でできており、皮脂には脂肪が多く含まれます。
酵素洗顔が良い理由は、酵素の持つ働きにより古い角質や角栓、余分な皮脂を取り除くことができます。
- たんぱく質を分解する
- 脂肪を分解する
たんぱく質は、普通の洗顔料に含まれる界面活性剤では落とすことができなく、たんぱく質でできた不要な角質や角栓を取り除くことができる酵素洗顔が良いです。
酵素洗顔がパウダーになっているのはなぜか?
酵素洗顔料の多くは粉末やパウダータイプが多いです。
酵素が水と接するとすぐに活性化し、水に溶かした状態で保管すると、活動し続けてしまうので、徐々にそのはたらきが弱くなってしまうことが理由です。
酵素洗顔料はパウダーにすることで、実際に洗顔した際に発揮できるようにしてあるのです。
酵素洗顔で注意すべきこと
先ほども述べましたように、酵素洗顔は酵素の働きでタンパク質や脂肪を分解してこれらの汚れを落とす働きがあります。
このことよりお肌への刺激が強すぎるということが考えられます。
注意点は以下です。
- 敏感肌や刺激に弱い方、ターンオーバーが早くなりすぎている場合には不向き。
- 酵素洗顔は、週1回~3回程度で十分なので、毎日行う必要はない。
- 酵素洗顔後は、しっかり保湿することと紫外線対策が必須。
保湿対策が毛穴ケアの基本
毛穴ケアのみならず肌のケア全てに通じることですがきちんと保湿すること。
毛穴は外部の刺激からお肌を守る保湿機能やバリア機能があり、毛穴は皮脂を分泌し汗と混じって皮脂膜ができます。
この皮脂膜は、天然の保湿クリームとして、お肌の水分の蒸発を防いだり、異物の侵入や外部刺激を防いで、バリア機能を果たしてくれます。
毛穴にトラブルが生じるとこの毛穴の持つ機能が十分に機能しなくなります。
特に乾燥することが多い時期になると毛穴が目立ち、頬で秋や冬に目立つしょうになります。
また乾燥肌の人はクレンジングや洗顔のやりすぎも要注意で、毛穴が目立たない箇所でも肌のツヤや透明感がないことが多いです。
このように肌のケアは保湿による乾燥肌対策が大切となります。
保湿対策のポイントは?
お肌の保湿は、角質層(角層)によって保たれており、具体的には「皮脂膜」、「NMF(天然保湿因子)」、「角質細胞間脂質」の3つとなります。
ただし以下のような過剰なスキンケアはお肌の保湿に悪影響を与え、保湿機能を損なう原因となります。
- 洗顔のしすぎ
- 化粧品のつけすぎ
また年齢を重ねるとお肌の保湿力は下がるので保湿力の高い成分によるスキンケアを行うことが大切です。
保湿力を補う化粧品選びも大切なポイントです。
保湿のあるお肌とは?
お肌の角質層の中に適度な水分がある状態です。
角質層は、約80%が硬いケラチンというたんぱく質でできており、お肌を触れた際に柔らかく感じるのは、角層に約20%~30%の水分がある状態です。
20%~30%程度の水分が含まれている状態が、なめらかで潤いのある「保湿」されているということになります。
この状態の時は、お肌のキメ(肌理)も整い、透明感のあるお肌である可能性が高くハリやツヤもあります。
角質細胞間脂質とは?
保湿された状態を維持し続けるために必要な成分が「角質細胞間脂質」で、お肌の保湿への影響が多いです。
角質細胞間脂質は、ケラチノサイト(角化細胞)が角化する過程でつくられる脂質で、全体の約50%がセラミドで構成されており、遊離脂肪酸、コレステロール、コレステロールエステルなど複数の脂質で組成されています。
角質細胞間脂質はマッチ棒のような形で、頭の部分が水分を抱え込む親水基(しんすいき)、棒の部分が油分となじみやすい親油基(しんゆき)です。
角層内で、水分層と脂質の層が規則正しく交互に重なった2重層状の構造になることで、水分をしっかり挟み込んで保湿しているのです。
この2重構造をラメラ構造と言いますが、水分層と脂質層が交互にあることで、水を漏らさぬ、しなやかな防御壁となるだけではなく、温暖差や湿度、刺激からお肌を守る役割を果たしています。
秋は毛穴が目立ちやすい?アラフォーの毛穴対策とは?(まとめ)
正しい毛穴ケアの理解と対策方法について、少しでも学べることがあると嬉しいです。
酵素洗顔による毛穴ケアと秋冬の乾燥からくる保湿を行うことで、キメの整った美しいお肌になることができるので是非取り入れてみてください。